9月9日の金のチャートで、私よりはるかに大きく勝っているトレーダーが売った場所を見ました。その人は、そこで損切りになったと言っていました。
私は同じ画面を見ていて、売っていません。売れなかったのではなく、私の型では売る場所ではなかったからです。
その人と私を分けたのは、一本の線です。この記事では、その線が上手い人の判断より先に答えを出していた話をします。

4時間足と1時間足は、売っていい形でした
先に下の足の形を書きます。4時間足は、戻りが18MA(4時間足の中期の線)に届いてから落ちる第3波の途中でした。
1時間足には山が二つ並ぶダブルトップができていて、二つの山のあいだの谷がネックラインになっていました。価格はそのネックラインを下に割りました。
形だけ見れば、売っていい場所です。実際にその人は、そこで売っています。私もここだけ見れば、入りやすい場面だと思いました。
ただし私は、下の足を見る前に週足を見ています。順番が逆なのです。週足で方向を決めてから、下の足で入る場所を探しています。
週足の20週線の上で、私は売りを探しません
週足では、価格が20週線の上に戻っていました。20週線は、日足の100日線とほぼ同じ場所を走る線です。

私のルールは一行です。価格が100日線の上にあるあいだは買いしか探さない。下にあるあいだは売りしか探さない。この目線を、私は途中で変えません。
なので9月9日の金は、私にとって「買いを待つ銘柄」でした。4時間足と1時間足にどれだけ綺麗な売りの形が出ても、探している方向が違います。売りの形は、私の画面では打席になりません。買いの形が出るまで、その銘柄はただ待つだけの銘柄でした。
先日読んだ本にも、同じ一文がありました。100日線の上なら完全に買い目線で固定する、と。自分がやっていることとそっくり同じ文を活字で読んで、私は目線の固定に確信を持ちました。

上手い人が、間違えたのではありません
ここははっきり書いておきます。その人は間違えていません。その人の型には、週足の線で目線を固定する手順が入っていないだけです。目線を固定しない型では、下の足に形が出た場所で売るのが正解です。損切りはその型に最初から織り込まれています。
同じ場面で答えが違うのは、どちらかが劣っているからではありません。型が別物だからです。私の型では見送りが正解で、その人の型では売りが正解でした。
二つの正解が、同じチャートの上に同時にあります。どちらを取るかは、どの型でやっているかで決まっていました。
だから私は、その人の損切りを見て自分の型が上だとは思いません。思うのは一つだけです。私の線はその人が入る前に、答えを出していたということです。
「尊敬する人と逆のことをして、不安にならないのか」
こう書くと「尊敬する人と逆のことをして不安にならないのか」という疑問が出てくると思います。不安になりません。理由は私が判断していないからです。
判断したのは私ではなく、週足の位置です。価格が20週線の上にあった。それだけです。私はその位置を読んだだけで、その人の判断と自分の判断を比べていません。比べる前に、線が先に決めていました。
勝てなかった頃の私は、逆でした。寝る前に見た他人の損益のスクショが、翌日の私の手を動かしていました。
上手い人が入ったと知ると、自分のチャートの確認を飛ばして同じ場所で入っていました。線より先に、人の判断が目に入っていたからです。あの頃の私には、人の判断を見ても揺れない線がありませんでした。
型を持つとは、人の判断を見なくて済む状態のことです。見ても構いません。見る前に答えが出ているからです。

安心の置き場所を、間違えないようにしています
その人でも損切りになる。それを見て、少しほっとした自分がいました。
ただ、この安心の置き場所は選んでいます。「上手い人も負ける」に置くと、次に上手い人の勝ちを見た日にまた揺れます。
私が安心を置いているのは「私の型は私の型だけで完結している」の側です。そこに置いた安心は、他人の勝ち負けで動きません。その人が次に大きく勝っても、私の線の位置は変わらないからです。
もう一つ、結果で測らないようにしています。仮にあの売りが伸びていても、私の見送りは正解のままです。入る瞬間に持っていた情報とルールの範囲で、いちばん正しいことをしたからです。値動きは、判断の答え合わせになりません。
- その場面は、週足の20週線(日足の100日線)のどちら側か
- 私が探していい方向と、その人が入った方向は同じか
- 違うなら、それは私の打席ではない。その人の型の打席である
あなたが尊敬している人の入口を、一つ思い出してください。そしてその場面を、あなたのいちばん大きな足の線と並べてみてください。線の反対側にあった回数を数えてみてください。
数えた結果を、メルマガの返信で一行だけ教えてください。「全部同じ側だった」の一言でも構いません。個別のお返事はしていません。でも、全部読んでいます。
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——見送りを、我慢ではなく分類にした話。
——私自身が入った1本を、結果まで並べた記録です。
目線を固定する線をどの画面に引いているか。設定ごと無料の一冊に載せています。


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本記事は私の経験と考え方の共有であり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
投資には元本を割り込む損失のリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。



