記録は、残すより「見返せる」が9割。——見送りも残す整理術(Eagle)

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記録は「残す」より「見返せる」が9割 ― 私のチャート整理術

私は、撮ったチャート画像を数百枚ためて、一度も見返しませんでした。
今日はその失敗を直した整理のやり方と、使っている道具(Eagle)の話です。

先に一つ。
これから紹介する道具を私がどれだけ熱を込めて薦めても、
私には一円も入りません。
このツールには、紹介して報酬が発生する仕組みがそもそも無いんです。

一円にもならない道具を、それでも薦める。
理由は一つで、「これがなかったら私の上達はどこかで止まっていた」と本気で思っているからです。
——その正直さくらいしか、私があなたに差し出せる「信用の証拠」はありません。
これは、売りつけるための記事ではありません。

私は撮った画像を、二度と見返しませんでした

偉そうに「記録術」を語る前に、
私のいちばん恥ずかしい話をさせてください。

記録は大事だ、と誰もが言います。
私も、そう信じてせっせとチャート画像を撮っていました。

「お、これはいい場面だ」とスクショを撮り、
「これは負けた、覚えておこう」とスクショを撮り、
画像は、フォルダの中にどんどん溜まっていきました。

数百枚。たぶん、もっと。

——で、私はそのほとんどを二度と見返しませんでした。

正直に言います。
撮った瞬間に、満足していたんです。
「記録した」というその達成感だけでお腹がいっぱいになって、
肝心の「見返して、学ぶ」を一度もしていなかった。

フォルダを開けば、日付だけが並んだ無数の画像。
どれが勝ちでどれが負けで、どれが見送りだったのか。
開いてみないと、分からない。
そして開くのが面倒で、結局開かない。

それは、記録ではありませんでした。
ただの、画像の墓場でした。

このとき、私は痛いほど思い知りました。

記録の価値は、「残す」ことにはなかった。
「あとで必要な分だけ、すっと見返せる」こと。
そこに、9割があったんです。

残すだけなら、誰でもできる。
でも、見返せなければそれはゼロと同じでした。

「取り逃しだけ」を並べた週末、私はぞっとしました

そこで、私が使い始めたのが「Eagle」という
画像を整理するための道具です。

パソコンに入れて使うソフトで、「Eagle 画像管理」と検索すれば公式のページが出てきます。

正直に言っておくと、これは私が考え出したものではありません。
以前あるトレーダーの方が使っているのを知って、真似して使い始めました。
良いものをこうして教われたことに、今でも感謝しています。

仕組みは、説明が10秒で終わるくらい単純です。

撮ったチャート画像に、その場でラベル——Eagleの画面では「タグ」と呼ばれています——を付けていく。
私が付けているラベルは、たった4つ。

  • 勝ち
  • 負け
  • 見送り
  • 取り逃し

それだけです。
特別なことは、何もしていません。

でも、これだけで一つの「魔法」が使えるようになりました。

あとで「取り逃した場面だけ」を、ぱっとまとめて呼び出せる。

——これが、効くんです。
びっくりするほど効くんです。

一枚ずつでは、一生気づかなかった

たとえば、ある週末。
私はEagleで「取り逃し」のラベルだけを絞り込んでみました。

すると、画面にずらっと並んだんです。
私が「ああ、入れたのに」と悔しがった場面ばかりが、何十枚も。

そして、それを上から眺めていったとき——
ぞっとしました。

似ているんです。
取り逃した場面の形が、どれもこれも
気味が悪いくらい似ていた。

「大きな流れの方向は、合っていた。
でも最後の“合図”——押しのあとにできた二つの底の間の小さな山(ネックライン)を抜ける瞬間——が出るまで待ち続けられず、
その手前で『来ないだろう』と画面を閉じていた」

私の「取り逃し」にはたった一つの同じクセが、
くっきりと浮かび上がっていたんです。

一枚ずつバラバラに見ていたら、
たぶん一生、気づかなかった。
でも「取り逃しだけ」を横一列に並べた瞬間、
自分の弱点が、データとして目の前に現れたんです。

これが、私がEagleを手放せない理由です。

撮ったチャートをただ溜めるのではなく、
「勝ちだけ」「負けだけ」「取り逃しだけ」と
あとから好きな切り口で束ねて見返せる。

自分のクセは、一枚の中にはありません。
同じ種類を何枚も並べたときに、初めて姿を現す。
——その「並べて見返す」を、いちばん楽にしてくれたのがこの道具でした。

▶ 私が使っている画像整理ツール:Eagle
(※紹介報酬は、ありません。私が実際に使っているから、載せているだけです)

一番大事なのは、「見送り」を残すことです

ここで、一つだけコツをお伝えします。
これは道具の話ではなく、「何を残すか」という中身の話です。

多くの人は、「入ったトレード」しか記録しません。
勝った負けた、その結果だけを残す。

でも、私がいちばん残してほしいのは——
「見送った場面」です。

なぜか。

見送りは記録に残さないと、すぐ忘れるからです。
入ったトレードは、お金が動くので嫌でも記憶に残る。
でも、見送った場面は何も起きていないので数時間で消えてしまう。

そして消えてしまうと、
「自分は、ちゃんと見送れているのか?」が
分からなくなるんです。

正しく見送れているのか。
それとも、本当は入るべき場所をビビって見送っているだけなのか。
——記録がないと、その答え合わせが永遠にできません。

だから私は見送った場面こそ画像で残して、
「見送り」のラベルを付けておきます。

そして、後日その場面がどう動いたかを確かめる。

「これは、伸びなかった。正しく見送れた」
「これは、きれいに伸びた。本当は私の形だった。取り逃しだ」

——この答え合わせを、繰り返すんです。

この地味な作業が、何をしてくれるか。

「振るべき場面」と「振ってはいけない場面」の、
その紙一重の違いを、
頭ではなく、私の「体」に覚え込ませてくれる。

入ったトレードだけ記録している人は、
自分の「勝ち負け」しか振り返れません。

でも見送りまで記録している人は、
自分の「判断そのもの」を振り返れる。
——この差は、一年も経てばとんでもない差になります。

見送りは何も起きなかった空白の時間では、ありません。
あなたの判断が正しかったかどうかを教えてくれる、
立派な財産です。

※ そもそも「正しい見送り」がどんな顔をしているかは『「これは私の波じゃない」と笑って見送れるまで』に書きました。

同じ失敗を繰り返していた頃の私は、自分がどこで転ぶかを知りませんでした

なぜ、ここまで「見返す」にこだわるのか。
最後に、その因果をはっきりさせておきます。

トレードが上達しない人の多くは、
「知識が足りない」のではありません。
「同じ失敗を、何度も繰り返している」だけなんです。

そしてなぜ繰り返すかというと、
自分が、どこでいつも転んでいるかを
本人が知らないからです。

私も、そうでした。
毎回、違う負け方をしている「つもり」でいました。
でも整理して並べてみたら、
負け方は、いつも同じ数パターンに収まっていた。

自分のクセが見えた瞬間から、何が変わったか。

その場面がまた目の前に来たとき、
「あ、これだ。いつもここでやられるやつだ」と、
ブレーキがかかるようになったんです。

——記録を見返すというのは、
過去の自分に、未来の自分が教わることです。

新しい教材を買う必要も、新しい手法を探す必要もありませんでした。
答えは、いつも私の過去のトレードの中に転がっていた。
ただ、それを「見返せる形」に整理していなかっただけ。

整理して見返せるようにした瞬間から、
私の上達は、はっきりと速くなりました。

負けが「ただの痛い損失」から、
「次に勝つための、ヒント」に変わったからです。

記録を財産に変える要点
  • 記録の価値は「残す」ことではなく、あとで必要な分だけ、すっと見返せること
  • ラベルは4つだけ。勝ち・負け・見送り・取り逃し
  • 自分のクセは一枚の中にはなく、同じ種類を並べたときに初めて姿を現す
  • いちばん残してほしいのは「見送った場面」。判断そのものを振り返れる
  • 大事なのは道具ではなく、「残して、見返す」という習慣の方

正直に言います。道具は、何でもいいんです

最後に、いちばん大事な正直な話をさせてください。

ここまで、Eagleという道具を熱く語ってきました。
でも——別に、このツールでなくても構いません。

スマホのアルバムに、
「勝ち」「負け」「見送り」「取り逃し」の
4つのフォルダを作るだけでも、最初は十分です。

無料で、今日から始められます。
高い道具も、特別なソフトもいりません。

大事なのは、道具ではありません。
「残して、見返す」という習慣の方です。

私がたまたまEagleを使っているのは、
私にとって、これがいちばん「続けやすかった」から。
ラベルでぱっと絞り込めるのが、面倒くさがりの私には合っていた。
——ただ、それだけの話なんです。

だから、もしあなたが今、
撮りっぱなしの画像をフォルダに溜めて、
二度と見返していないなら。
それは昔の私と同じです。

まずは、スマホのアルバムでいい。
今日撮った一枚に、ラベルを付けてみてください。
そして週末に、「見送り」だけを並べて眺めてみてください。
たぶん、同じ形が何枚も出てきます。
それが、あなたのクセです。

週末に「見送り」を並べてみた結果——そこにどんなクセが浮かんだか——は、メルマガに返信で送ってください。個別のお返事はしていません。でも、全部読んでいます。


次に読む

——画像の隣に置く、テキスト側の台帳の話です。

——記録を「続く形」にした、もう一つの道具です。

——記録を表に出すと何が変わるか、という話です。

「正しく見送れたか」の答え合わせには、突き合わせる物差しが要ります。私が判定に使っているその物差しを、画面の設定ごと一冊に写してあります。

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【ご確認ください】
・本記事は私の経験の共有であり、特定の商品・サービスの購入を推奨・勧誘するものではありません。
・紹介した道具は、私が実際に使っているものです(紹介報酬はありません)。同じものが必要かは、人によって異なります。
・FX・投資には元本を割り込む損失のリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。


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この記事を書いた人

トレードの本質を語ります。聖杯も未来を言い当てる方法もありません。あるのは相場の流れを見極め、優位性が生まれるまで待ち、間違えたら撤退するという地味な積み重ねだけです。私を信じる必要はありません。すべてご自身のチャートで確かめてください。

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