パーフェクトオーダーが揃った時、私はもう乗っています

毎朝いちばん最初に見るのは、3本の移動平均線がきれいに並んでいるかどうかです。上昇なら上から、短い線・中くらいの線・長い線の順。いわゆるパーフェクトオーダーです。

ただし、入る合図としては一度も使っていません。

昔は逆でした。並ぶまで待って、並んでから買う。それを慎重さだと思っていました。並んだのを確認して、成行で買う。買った次の日から価格は横ばいになり、するすると戻ってきて私の損切りを撫でていく。きれいに並んだところで買うと、なぜか高値になる。 その理由が、当時は分かりませんでした。

いまは分かります。あの並びはこれから起きることのサインではなく、もう起きたことの記録だったからです。

目次

並びは、結果として遅れて完成します

線の並びが完成するまでに、何が必要かを考えてみてください。

短期の線が上を向く。次に中期の線が追いつく。最後に、いちばん鈍い長期の線が向きを変える。長期の線が動くには、それだけ多くのローソク足が必要です。つまり並びが完成した時点で、価格はすでにそれなりの距離を走り終えているということになります。

私が「合図」だと思って待っていたのは、走り終えたことの証明書でした。

証明書が発行されてから乗ろうとすれば、当然遅れます。悪いのは並びではありません。並びを引き金として使っていた私の使い方でした。

それでも私は、毎朝これを見ています

では捨てたのかというと、逆です。いまも毎朝いちばん最初に確認しているのが、この並びです。

使い道が2つに変わっただけでした。

用途①:触っていい側の判定。 上から順に並んでいてかつ価格が3本すべての上にいるなら、その通貨で私が触るのは買いだけです。順番に並んでいることと、価格がその3本の上にいることは別です。並んでいても価格が長い線の下に潜っているなら、私はその通貨を買いません。売りは、どんなにきれいな形が出ても見ません。並びが上下逆(上から長い線・中くらいの線・短い線)なら、今度は売りだけです。並びが崩れて線が絡んでいる通貨は、その週の候補から外します。「入る」ではなく「どちら側を触るか」を決めるフィルターとして使っています。

用途②:握りの強さの根拠。 並びが深いほど、私は長く持てます。ここは次の節で書きます。

つまり並びは入口では使わず、方向と出口で使う。私の中でそう役割が分かれてから、この並びは急に頼りになりました。

「並びの深さ」で、握れる長さが変わります

同じパーフェクトオーダーでも、深さがあります。

短期・中期の線だけが揃っている状態ともっと長い線までが同じ向きに揃っている状態では、意味が違います。前者はまだ浅い。ひとつ大きな足から見れば、大きな流れの中の小さな戻りにすぎない場合があります。後者は、その大きな足そのものが同じ方向を向いている。

私は、この深さで持つ期間を変えています

  • 浅い並び(短期と中期だけ)=その一段小さい足の流れが崩れたら降りる
  • 深い並び(ひとつ大きな足の長い線まで揃っている)=狙った足——日足の押しから入ったなら日足——の流れが終わるまで持つ

同じ買いでも、握り方が変わる。入る理由ではなく、持ち続ける理由として並びを読んでいるということです。

並びだけで入ると、何が起きるか

一度、私がやっていた失敗をそのまま書いておきます。

3本が完全に並んだ足を見つけて、「やっと来た」と声に出して成行のボタンを押す。その週の高値が、たいていその足でした。

※ この場面を「長い線の角度」の側から解剖した記事が『待ってから買ったのに、その週の高値が、そこでした』です。

やっていたことを分解すると、こうです。並びが完成しているのを見て、「強いトレンドだ」と判断して成行で買う。これをやると、買った価格といちばん近い損切りの場所が遠く離れます。並びが完成した後というのは、線と価格が大きく離れている状態だからです。

損切りを近くに置けば、ただのノイズで刈られます。遠くに置けば、失う額が大きくなる。どちらを選んでも割に合いません。

だから私は並びが完成したのを見ても、そこでは何もしません。待つのは、次に価格が線のほうへ一度戻ってくる場面です。そこまで戻れば、損切りを置く場所が近くなる。乗るのはその後です。

強いトレンドを見つけたら買う、ではありません。強いトレンドを見つけたら、押しを待つ。順番はこれだけです。

道具は、3つに割ってから使う

  • 並びを見る目的は「方向」と「握り」。入口の合図としては使わない
  • 並びが完成した瞬間は、むしろいちばん飛び乗りたくなる危険な場所
  • 入るのは、並んだ方向に一度戻してきた後。損切りが近くなるまで待つ
  • 並びが崩れて線が絡んでいる通貨は、触らない

地味な話です。

地味なのではなく、役割を1つずつに分けただけでした。方向は並びで決める。入口は別の形で決める。握りは、また並びで決める。

1つの道具に3つの仕事をさせていたのが、以前の私でした。


読み終えたいま、あなたの手元にはまだ何の証拠もありません。

チャートを1枚開いて、線がきれいに並んだ日に印を付けてください。そこから何日で、価格が線のほうへ戻ってきたかを数えてください。

その日数が、あなたが本当に待つべきだった時間です。合わなければ、この記事は捨ててください。

数えた日数が何日だったか、メールの返信で教えてください。個別のお返事はしていません。でも、全部読んでいます。(受け取っていない方は、下のご案内から。)


次に読む

——では入口は何で決めるのか。取る波を1つに絞った話です。

——では並びは、私に何を言っているのか。条件という道具の役割を一つずつ確かめた話です。

——どの足の並びを見るのか。使う足を2つに絞った話です。

並びで方向を決めたあと、入口に使う「別の形」が何なのか。毎朝見ている線の設定と一緒に、無料の一冊で受け取れるようにしてあります。

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【ご確認ください】
本記事は私の経験と考え方の共有であり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
投資には元本を割り込む損失のリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。


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この記事を書いた人

トレードの本質を語ります。聖杯も未来を言い当てる方法もありません。あるのは相場の流れを見極め、優位性が生まれるまで待ち、間違えたら撤退するという地味な積み重ねだけです。私を信じる必要はありません。すべてご自身のチャートで確かめてください。

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