損切りした夜に、やることが決まっている

損切りで終わった日の夜を、どう過ごしていますか。

昔の私の夜は、ひどいものでした。負けたチャートを何度も開き直しては、たらればを再生する。なんでこんなところでエントリーしたんだろう——その一言が、頭の中を何周も回る。そして早く取り返したいという悔しさの勢いで、もう終わったはずの相場に「取り返しの一手」を探し始める。悔しくて眠れず翌朝の判断は濁り、その濁った判断がまた次の負けを連れてくる。負けそのものより、負けた夜の過ごし方が次の負けを作っていました。

いまの私は、損切りした夜にやることがあらかじめ決まっています。手順は3つ。全部で15分くらいです。今日はその中身の話をします。

目次

手順1:チャートを保存する。感想は書かない

まず、その場面のチャートを画像で残します。入った場所、損切りになった場所が写る形で。

このとき、感想は書きません。「悔しい」「また下手をやった」——感情の走り書きは、後から読み返しても何も教えてくれないからです。残すのは事実だけ。どの通貨でどの形を狙い、どこで入り、どこで切られたか。

負けた直後の自分は記録者としては優秀なのに、分析者としては最悪です。だから夜の仕事は保存まで。分析は、感情が冷めた週末の自分に回します。

手順2:たった1問に答える。「ルールの中の負けか、外の負けか」

次に、1つだけ質問に答えます。この負けは、ルールを守った上での負けか。ルールを破った負けか。

守った上での負け——流れを確認し、押しの耐えを確認し、決めた場所に入り決めた場所で切られた。これは費用です。私の手法は全部の勝負に勝つ設計ではなく負けの何倍かを勝ちで取る設計なので、正しい負けは想定内の仕入れ値。反省が要らない負けというものが、この世界にはあります。

破った負け——確認を飛ばした、予定より大きく張った、損切りを動かした。これは費用ではなく事故です。ただし、直すのはルールではありません。ルールは機能していて、破った私の運用が壊れていた。修理の対象を間違えないことが、この1問の目的です。

手順3:閉じる。取り返しには行かない

最後の手順が、いちばん大事です。記録して分類したら、その日はもう相場に触りません。

負けた夜の「もう一回」は、判断ではなく止血の衝動です。私はあれで、小さな負けを大きな負けに育てたことが数え切れないほどあります。取り返しは、明日の正しい乗り場でやればいい。というより、正しい乗り場でしか取り返せません。

3つの手順を終えたら、家族のいる部屋に戻ります。手順が決まっているおかげで、引きずる時間に上限ができました。悔しさが消えるわけではないんです。ただ、悔しさに夜を明け渡さなくなった。それだけで、翌朝のチャートは驚くほどまともに見えます。

STEP
チャートを保存する。感想は書かない

入った場所、損切りになった場所が写る形で、その場面のチャートを画像で残します。残すのは事実だけです。

STEP
たった1問に答える

この負けは、ルールを守った上での負けか。ルールを破った負けか。修理の対象を間違えないための1問です。

STEP
閉じる。取り返しには行かない

記録して分類したら、その日はもう相場に触りません。取り返しは、明日の正しい乗り場で。

もし今夜損切りで終わったなら、試してみてください。保存して、1問に答えて、閉じる。15分です。分析でも反省会でもなく、その15分が明日のあなたの判断力を守ります。

試した夜があれば手順2の一問がどちらの負けだったか、(記事末のご案内から)無料の一冊を受け取ると届くメルマガに返信で送ってください。個別のお返事はしていません。でも、全部読んでいます。


次に読む

——貯めた記録を「資産」に変える、週末側の仕事です。

——手順2の「守った負け」の直後に来る、次の罠の話です。

——保存した画像を、見返せる形で貯める道具の話です。

手順2の一問に答えるには、比べる相手——自分のルール——が先に要ります。私のルールの本体は、チャート設定つきの無料の一冊で確認できます。

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【ご確認ください】
本記事は私の経験と考え方の共有であり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。
投資には元本を割り込む損失のリスクがあり、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。


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この記事を書いた人

トレードの本質を語ります。聖杯も未来を言い当てる方法もありません。あるのは相場の流れを見極め、優位性が生まれるまで待ち、間違えたら撤退するという地味な積み重ねだけです。私を信じる必要はありません。すべてご自身のチャートで確かめてください。

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